MUKU-DATA  床:ブラックチェリー  框:チーク鋸目

普請道楽ほど楽しいことはないと以前、大工さんが言っていた。

それは決して贅沢な行為ではなく、
出来る範囲でその材をどう使うか想像を巡らして、形にする喜びのように見える。

あぁ家づくりを楽しんでいるなぁ・・
と感じる。

今回のお客様もかなり手強い。
ありきたりの材、完成された良材の選択が少ない。

現在離れの玄関廻りを改修されているが、
木で出来た下駄箱が10万なら(これはかなり作りこんでいるので10万は安いとは思うのだが)
天板は少し傷んだ欅、脚はスチールとワイヤーの組合せで2/3の金額で構想する。

腰壁は色の変色した格安の挽き板の栗、そして釘の種類と留め方・・・等々
全ての部材とその並び方、デザインまで監修して、
職人と出来るかどうか相談しながら現場が進んでいく。

自分が想像し監修した空間が形になっていく。
これはもう、普請道楽以外の何物でもないのではなかろうか・・

職人さんは大変かと思うが、
腹を据えてお付き合いできるかどうか、
その感覚的なことを理解できるかどうか、
そしてそれを楽しめるかどうか、
そこあたりが肝心なところかと思う。

私は「材」部分のみのお付き合いだけど、
(変な材ばかりで大工さんに恨まれていないといいんだけど)
まぁどうなるのか楽しみに進行状況を眺めている。

ご主人の庭先の大きな桜の木がキレイでした。

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